衝撃
これはただの日記で、誰に宛てたものでもなく、強いて言うなら自分に宛ててる。
ので、深く考えずに覗いて、読み飛ばして、暇つぶしにしてもらえたら、と思う。
9月になった。なんならもうすぐ22歳になる。
この前、楽器を買った。赤いキーボード。
25万ちょいした。高い。だけど、やっぱりいい音!!!!!!
この前のブログに書いたバンドでライブに出た時、対バン相手が弾いてたこのキーボードの音に心底惚れてしまったので、
次の日くらいに即購入した。
もちろんママローンで。ママありがとう。本当にありがとう、パパも。ドラ娘でごめんなさい。。
一目惚れ、ならぬ"一耳惚れ"だった。
その日は朝から雨が降っていて、大学に入った時に買った8万くらいのキーボードを背負ってラーメンを食べた。
事前に聴いていた対バン相手の曲がすごく好きだったので、
私はこのライブをむちゃくちゃに楽しみにしていて、朝からドキドキしていたほどだった。
のにも関わらず、私はと言うと、
リハでみんなが見守る中シールドが断線してますと言われたり、
(実際には全然断線してなかった。腹立つ。)
スタンドががちゃん言うて畳まったり、
(固定されてなかったならなんで自立できてたんだよ!)
さんざん恥ずかしかった。
ただ、恥ずかしかった。という記憶がある。
バンドメンバーのひとりが諸事情で出られず、ギターはサークルの先輩の代打だった。
演奏自体あんまりうまくいかなかったが、
私にとってその日そんなことはまるでどうでもよかったのだ。(だめだろ)
対バン相手のキーボードが、なにもかも良すぎた。
衝撃だった。
今まで、技術で上の人間を見つけたとて、
そもそもそんなことは田舎の小中高でごく稀だったが、
別に、どうでもよかった。
だって、
練習すれば弾けないものなんてないし、
わたし、曲、いい曲、つくれるし。
あと、顔とかかっこいいし。(?)
だから、わたしは負けてない
なんて。思ってた。
今考えたら、そーとーアホらしい。
もし親友がこんなの聞いたら、バカにして笑うかもしれない。
でもこれが、何かしらで勝ってると思うことが、私なりの自尊心の保ち方だったんだと思う。
ほんとうにしょうもないんだけど。
そのキーボディストは、そのバンドの曲を作っている本人だった。
曲が死ぬほど好きだった。
音作り、めちゃくちゃ良かった。
どう考えても、上手かった。
そんで、たぶん出会った人間の中で5本指に入るくらい見た目が美しかった。
で、極めつけは、年下で、異性だった。
終わった。と思った。
終わった。私はこれから自分の憧れを無視出来ずに無意識に他人を倣っては距離を自覚して絶望し、もしすごく好みのものができたとてそれは他人のものそのものに限りなく近いのだ。そんでそれは年上でも同性でもないのだ。終わった。
と思った。マジで。
考えただけで気分が悪くて、
でも好きな音楽に出逢えた喜びももちろんあって、
どこかまだほのかに残っていた負けず嫌いが燻っているのも感じた。
ライブハウスで聴くと顕著にわかる、音の良さの差。
オーケストラの中で1人だけ玩具の楽器を弾いている気持ちになって、いたたまれなくて、早く帰りたかった。
それで、全部の感情がごちゃごちゃになって、25万のキーボードを、買った。(一旦買ってもらった)
と、いう出来事があってからほとんど毎日、
起きてから寝る前まで暇を見つけてはキーボードを弾いてる。
曲を作って、音を作って、DAWの勉強して、、
ずっといじってる。
これほど創作意欲を刺激するものって、ないと思う。
だからこそ、これをずっと持ってた人達との差が怖くもある。
でも、あの衝撃は、人生を変えるんだろうな、とも思う。
1曲目は、その、雨の日について書いた。
いつか、聴いてね